2010年06月15日
生と死。


日曜日にクレマチスの丘で見た写真展。
「時の宙づり-生と死のあわいで-」
生の香りと死の香りが漂う”遺影"のような写真達。
あまりに生々しい表情で今にも語りかけてくる写真。
寫真に写った姿は魂さえも閉じ込め不老不死を具現化したかのようだった。
以前、人の死は二度来ると聞いた。
一度は身体という魂を入れる器が滅びる避けられぬ死。
一度は誰もの心からそのヒトが忘れ去られる魂の死。
誰かの心に記憶として在り続ける事は出来れば不老不死ではないか。
ともすれば寫真に写る世界は死なき世界と言える。
静寂な空間で生と死のあわいで揺れ動く心。
もう逝った彼らの事を忘れまいと今一度心に刻んだ。
"OLYMPUS E-P1 + OM ZUIKO 35mm/F2"